GPT-6 AstraとClaude Fable 5.1、どちらから試すべきか
ツールを使う複雑なセッションはAstra、大きなコンテキストの再利用はFableから。料金と公開テストの条件、実際の課題で比較する手順を解説します。
目次

ツールを使う複雑なセッション、とくに実行途中で作業の方向を修正したい場合は、GPT-6 Astraから試すのがよいでしょう。大きなコンテキストを繰り返し使う場合や、非常に長い入力のコストを重視する場合は、Claude Fable 5.1が最初の候補です。コーディングでは、自分のリポジトリから少数の課題を選び、同じテストで確認して、手作業での修正がどれだけ必要かを比べてください。
2026年9月5日時点で、両モデルはBetterTokenのカタログに掲載されています。自分のアカウントとAPI Keyを使って利用中のツールに接続し、同じ課題で結果を比較できます。Dashboardにはモデル、リクエストの状態、入力・出力・キャッシュのトークン数と対応する利用料金が表示されます。自分で評価した結果の品質と、リクエストにかかった費用を照らし合わせるために使えます。
BetterTokenアカウントを作成し、自分の課題で両モデルを比較する
Astraを先に試す根拠は、OpenAIが説明する非同期ツール呼び出しとmid-turn steering、つまり実行中に作業の方向を調整できる機能です。これはOpenAIによるモデルの機能説明であり、選んだツールやBetterToken経由での対応状況は別途確認が必要です。大きなコンテキストを再利用する場合のFableの利点は、料金から把握しやすくなっています。キャッシュ読み取りが安く、以下で説明するAstraの入力272Kトークン超の料金引き上げもありません。
コストに差が出る条件
OpenAIとAnthropicの公開基本料金は、どちらも入力100万トークンあたり$10、出力100万トークンあたり$50です。差が出るのは、コンテキストの再利用と非常に長い入力です。表は2026年9月5日時点の提供元の料金です。BetterToken経由の現在の利用料金は料金ページで確認してください。
| 項目 | GPT-6 Astra — OpenAI | Claude Fable 5.1 — Anthropic |
|---|---|---|
| コンテキスト / 最大出力 | 1,050,000 / 128,000トークン | 1,000,000 / 128,000トークン |
| 通常入力、1Mトークンあたり | $10 | $10 |
| 出力、1Mトークンあたり | $50 | $50 |
| キャッシュ書き込み、1Mトークンあたり | $12.50 | 5分間は$12.50、1時間は$20 |
| キャッシュ読み取り、1Mトークンあたり | $1 | $0.25 |
| 長い入力 | 入力272Kトークン超では、リクエスト全体の入力・キャッシュが2x、出力が1.5x | 1Mまでのコンテキストに標準料金を適用 |
仕様と料金の出典は、GPT-6 AstraとClaude Fable 5.1のドキュメントです。Fableの1Mまでの標準料金は、Anthropicのコンテキストウィンドウの説明でも確認できます。
Astraへのリクエストが入力272Kトークンを超えると、割増料金はリクエスト全体に適用されます。入力とキャッシュは2倍、出力は1.5倍で、最初の272K入力トークンも対象です。大きなリポジトリや文書群を読み込ませる場合、回答品質が近くても、この条件で選択が変わることがあります。
提供元の料金で計算してみます。最初のリクエストで100Kトークンの共通プレフィックスをキャッシュに書き込み、その後の9回はその全体をキャッシュから読み取るとします。出力の合計は50Kトークンです。Fableは5分間の書き込み料金を使い、すべての読み取りがキャッシュの有効期間内に行われると仮定します。Astraの各リクエストは入力272Kトークン未満です。
Astra: 0.1 × $12.50 + 0.9 × $1.00 + 0.05 × $50 = $4.65
Fable: 0.1 × $12.50 + 0.9 × $0.25 + 0.05 × $50 = $3.975 ≈ $3.98
計算に含めたのは共通プレフィックスと出力だけです。新しい入力と再試行には別途料金がかかります。Fableでどれだけ節約できるかは、実際のキャッシュ再利用に左右されます。プレフィックスの変更やTTL、つまり保持期間の満了後には再度の書き込みが必要です。1時間の書き込みは5分間より高いため、リクエストの間隔に合わせて選びます。
公開ベンチマークをどう読むか
OpenAIによるAstraの公開は2026年9月3日、AnthropicによるFable 5.1の公開は9月1日でした。確認時点では、OpenAIからのAstraへの直接アクセスは段階的に展開されています。FableはClaude APIとAnthropicが挙げるクラウド基盤で利用できます。これは提供元から直接利用する場合の条件です。BetterTokenのカタログにはすでに両モデルが掲載されています。
OpenAIが公開した比較には、次の結果があります。
| テスト | GPT-6 Astra | Claude Fable 5.1 | 結果の公開元 |
|---|---|---|---|
| AutomationBench | 41.4 | 31.4 | OpenAI |
| Terminal-Bench 4.0 | 57.9 | 55.8 | OpenAI |
| DeepSWE | 74.1 | 67.4 | OpenAI |
| Humanity’s Last Exam with tools | 57.2 | 65.0 | OpenAI |
これらは、ツールを使う課題でAstraを先に試す判断を支える結果です。ただしOpenAIの脚注には、設定やharnessの違いも記載されています。harnessとは、ツール、コンテキスト、再試行を管理するテスト環境です。
独立評価機関のArtificial Analysisでは、Intelligence IndexがAstraは約61、Fable 5.1は66です。Fableの66はmax effortで、Anthropicのサーバー側fallbackが既定で有効な状態の結果です。テストの出力トークンの約4%はOpus 4.8/5によるもので、モデル単体ではなくシステムの評価と捉える必要があります。Coding Agent Indexはそれぞれ67と70です。こちらではAstraがCodex、FableがClaude Code上で動作しており、モデルとツールの組み合わせを評価しています。自分のリポジトリ向けに選ぶなら、具体的な修正や変更を同じ受け入れテストで比べるほうが役立ちます。本記事の作成にあたり、両モデルの独自の有料A/B比較は実施していません。
BetterToken経由で比較する手順
正確なModel IDと適切なAPI Keyグループを使います。2026年9月5日時点のBetterTokenの構造化カタログには、次の情報が掲載されています。
| モデル | Model ID | API Keyグループ | プロトコル |
|---|---|---|---|
| GPT-6 Astra | gpt-6-astra | GPT | OpenAI-compatible |
| Claude Fable 5.1 | claude-fable-5-1 | Claude | ツールに応じてAnthropic-compatibleまたはOpenAI-compatible |
自分のアカウントで必要なAPI Keysを作成し、Codexの接続手順またはClaude Codeの接続手順に従います。Base URL、認証方法、プロトコルはツールごとに選びます。すべてに共通する設定ではありません。
アプリケーションがツール呼び出しを強制する場合は、tool_choiceを確認してください。Anthropicのドキュメントによると、Fable 5.1はanyまたは特定のtoolを指定すると400を返します。利用できるのはautoとnoneです。特定のツールを必ず呼び出す必要があるプログラムでは、この制約が接続方法に影響します。
普段の仕事から、既知のバグ修正、テストを伴う小さな変更、文書群に基づく回答などをいくつか選びます。両モデルに同じ資料と受け入れ条件を渡し、結果、手作業の修正、所要時間、リクエストの費用を確認します。別々のツールを使う場合は名前とバージョンを記録し、結果が大きくばらつく課題は繰り返してください。
許容できる費用、時間、手作業の範囲で課題を完了できるモデルを選びます。修正の少なさも、完成した成果物のコストに影響します。