Lumiの設定方法:ローカル検索・CLI・APIを使い分ける
まず既知のファイルを検索し、次にCLI、ローカルモデル、外部APIのいずれかで短い質問を試します。回答だけでなく、処理したモデルと利用量を記録したアカウントまで確認する手順です。
目次

Lumiでは、ファイル検索とAIへの質問は別の経路で処理されます。検索はOSのインデックスを参照し、質問は選択したCLIまたはAPIに渡されます。最初に既知のファイルを探し、次に接続先を一つ選んで、機密情報を含まない短い質問を送ってください。最後に、実際のモデルと利用量を確認します。文書が見つかったことは、モデルが本文を読んだ証拠ではありません。CLIの名前が表示されても、サブスクリプションの利用枠が使われたとは限りません。
以下の画面と実行処理は、Lumiの固定リビジョンに基づきます。別のバージョンでは操作やメニューが変わる可能性があります。古いメニューを現行モデルの一覧とみなさず、モデルIDは利用先の現在の画面からコピーしてください。
Lumiをインストールし、ファイル検索だけを試す
プロジェクトのReleasesからOSに合ったファイルを入手します。macOSではDMGを開いてLumiをアプリケーションフォルダへ移動します。Windowsにはインストーラー版とポータブル版があります。初回起動で署名やセキュリティの警告が出たら、配布元と組織の利用方針を確認してから判断してください。OS全体の保護機能を無効にする必要はありません。macOSの説明とWindowsの説明も参照できます。
標準の起動キーは、macOSではOptionと数字1のすぐ左にある物理キー、WindowsではAltと同じ位置のキーです。キーに印刷された文字は配列によって異なります。ほかの機能と競合する場合は、ウェルカム画面の Change で変更します。以下では英語UIの項目名を使います。
実在し、インデックスに登録されている普通のファイルやアプリを検索してください。名前とパスを確認し、矢印キーで結果を選んでEnterで開きます。macOSのOption+Enter、WindowsのAlt+Enterでは、選択したファイルをFinderまたはエクスプローラーで表示できます。この確認にモデルのAPIキーは不要です。MacではSpotlight、Windowsではアプリにスタートメニューのショートカット、ファイルにWindows Searchを使います。ファイルが出ないときは、モデルを変更する前にOSのインデックスと検索範囲を確認します。検索とショートカット
モデルに何が送られるかを分けて考える
検索結果からファイルを開いたり、その保存場所を表示したりしても、文書が自動的に会話へ添付されるわけではありません。インデックスが文書内の語句を見つけることと、本文をモデルに送ることは別です。
カスタムAPIの処理では、通常、システム指示、現在の会話履歴、新しい質問を送ります。Ollama向けの同梱 lumi モデルではシステム指示を省く分岐があります。リクエストを組み立てるコードには、検索結果の全件や任意のファイル本文を自動追加する処理はありません。ただし、自分で貼り付けた文章、過去の会話、選んだサービスによる処理については、別途データの扱いを確認する必要があります。リクエストの構成
CLIごとの制限も同じではありません。Claudeはユーザーのホームフォルダで起動し、Lumiが指定するツールは WebSearch,WebFetch です。Codexは専用フォルダで --sandbox read-only を使い、コマンド実行やファイル読み取りをしないよう文章でも指示されます。Geminiは別の専用フォルダと --approval-mode plan を使います。作業フォルダ、サンドボックス、文章による指示は異なる制御であり、設定ファイルの読み取りや通信をすべて禁止する証明にはなりません。各CLIの認証と設定は引き続き有効です。macOSではプロセスの環境を引き継いだ後にPATHを変更し、Windowsでも認証用環境変数を消去していません。macOSの実行処理、Windowsの実行処理
価格順位ではなく、質問の送信経路を選ぶ
| すでに用意できているもの | 最初に選ぶ経路 | 確認すること |
|---|---|---|
| インストール済みCLIと利用資格のあるアカウント | Claude、Codex、Gemini CLI | 実際の認証方法と、利用枠や請求が変わるアカウント |
| PC上で実行するためにダウンロードしたモデルの重み | OllamaまたはLM Studioのローカルサーバー | 読み込んだモデル、実行先、クラウド転送の有無。PCと電力も必要な資源 |
| 使いたい外部モデルとAPIアカウント | カスタムAPI接続 | エンドポイント、キー、正確なモデルID、そのアカウントの利用量や残高 |
これは設定の選び方であり、安さのランキングではありません。サブスクリプション、追加の従量課金、ローカル計算資源は同じ費用ではありません。必要な契約、従量利用、残高の条件を確認せずに、ある経路を「より安い」と判断しないでください。
既存CLIは選択前に認証を確認する
使う予定のCLIだけを設定します。Claudeでは claude を実行して公式のログインを完了し、対話画面の /status で認証状態を確認します。特に ANTHROPIC_API_KEY に注意してください。公式文書では、非対話モード -p でキーが存在すると使われること、さらに優先される認証方式があることが説明されています。Lumiも -p でClaudeを呼び出します。そのため、対話画面でサブスクリプションが表示されるだけでは、Lumiの請求元を断定できません。秘密の値を表示せず、Lumiが引き継ぐ環境と実際の利用記録を確認します。Claudeの認証優先順位
Codexは codex login、続いて codex login status で確認します。OpenAIはChatGPTによるサブスクリプション利用と、APIキーによる従量利用を分けています。すでにカスタムプロバイダーを設定している場合は、その設定も確認してください。LumiのCodexというラベルだけでは実際の接続先を特定できません。Codexの認証
Geminiでは gemini を実行し、Googleアカウント方式を使う場合は Sign in with Google に進みます。Googleログイン、Gemini APIキー、Vertex AIは異なる経路です。非対話実行はキャッシュ済み認証を再利用できるため、自動的に特定の有料プランになるわけではありません。Geminiの認証
Lumiに戻り、モデルメニューから該当CLIを選びます。認証や起動環境を変更したら、Lumiを終了して開き直してから検証してください。サービス側のアカウント、地域、組織の制限は引き続き適用されます。Lumiや別のAPI接続が、他社サービスのログイン制限を解除することはありません。
ローカルまたは外部APIの接続を保存する
既存の回答画面を抜け、入力欄が空の状態に戻してから、モデルメニューの Connect a model… を開きます。Service でOllama、LM Studio、または Other address を選びます。Name、Address、Model、API key を入力して Connect を押し、保存した接続がモデルメニューで選択されていることを確認してください。接続フォーム
Addressに入れるのはBase URLであり、質問用の完全なエンドポイントではありません。 Lumiが /chat/completions を追加します。完全なURLを貼ると、この部分が重複します。Nameは自分で付ける表示名ですが、Modelはサーバーが受け付ける正確な識別子です。
| 接続先 | Addressの例 | モデルとキー |
|---|---|---|
| ローカルOllama | http://localhost:11434/v1 | 実際にダウンロードしたローカルモデル名。標準のローカルサーバーにクラウドAPIキーは不要 |
| ローカルLM Studio | http://localhost:1234/v1 | LM Studioのモデル識別子。サーバー認証を有効にしている場合は、その認証情報を入力 |
| BetterTokenのカスタム接続 | https://www.bettertoken.ai/v1 | 自分のAPIキーと、モデル一覧またはKey Setupからコピーした現在のモデルID |
先にOllamaまたはLM Studioのサーバーを起動し、利用可能なモデルを準備します。上のポートは公式の例で使われるものです。変更した場合は実際のポートを使ってください。localhost は最初の通信先を示すだけで、推論がすべてローカルで行われる保証ではありません。オフライン利用では、モデルの重みがPC上で実行され、クラウドへ転送されないことを確認します。Ollamaの互換API、LM StudioのサーバーとAPI
BetterTokenはここでは任意のAPIアカウントであり、サブスクリプションのログインを置き換えるものではありません。利用資格を確認し、自分のアカウントでキーを作成して、現在のキー設定手順に従います。利用枠または残高と、モデルが利用できることも確認してください。YOUR_API_KEY と YOUR_MODEL_ID は入力例の仮の文字列です。実際のキーは値が隠されるキー欄に入れ、質問文、スクリーンショット、ログには含めません。 文書では現在のサービス対象地域をロシアとしています。ほかの地域から利用する場合は、先にサービス側へアカウントの利用資格を確認してください。
BetterToken文書の開発者向け接続先表には https://www.bettertoken.ai/v1 とあります。Lumiの接尾辞を加えると https://www.bettertoken.ai/v1/chat/completions となり、Chat Completions文書の経路に対応します。これはリクエスト形式からの導出であり、自分のアカウントで一連の動作確認が済んだ証拠でも、すべてのモデル機能に対する保証でもありません。Lumiでカスタム接続を保存しても、CLIの既存プロバイダー設定は書き換わりません。
一つの質問で回答と利用量を確認する
空の会話を開始し、意図した接続を選んで「2.5インチをセンチメートルに換算してください。ウェブ検索せず、一文で答えてください」と質問します。macOSではCmd+Enter、WindowsではCtrl+Enterで送信すると、選択中のファイルをEnterで開いてしまうことを避けられます。Ask in ChatGPT、Cmd+Shift+Enter、Ctrl+Shift+Enterはブラウザーを使う経路で、このAPI検証とは別です。キー操作
回答が最後まで出るのを待ちます。期待する換算結果は6.35センチメートルです。入力欄を空にし、文字を選択していない状態でCmd+CまたはCtrl+Cを押すと、回答全体をコピーできます。キーを含めず、質問した時刻と接続名を添えて個人用に記録してください。計算が正しいことは内容の確認にすぎません。ローカル検索結果が見えること、回答が完了したこと、実際のプロバイダーとモデル、正しいアカウントの利用記録という四点を別々に確認します。
APIでは、そのアカウントのリクエストと利用記録を照合します。BetterTokenのDashboardにはリクエスト、トークン消費、残高が表示されます。CLIでは認証されたアカウントの利用枠またはAPI請求を確認し、ローカル推論ではクラウド請求ではなく、ローカルサーバーの処理記録と読み込んだモデルを確認します。サービスが合計利用量しか示さず、リクエストごとのモデルを裏付けられない場合は「モデル未確認」と記録してください。モデル自身に名前を答えさせても証明にはなりません。BetterTokenの利用記録
再試行の前に原因を切り分ける
回答中はEscで停止し、もう一度Escを押して回答・エラー画面を抜けます。 このリビジョンでは、失敗後のモデル変更や、空の入力欄でのEnterによって前の質問が再送されることがあります。別サービスへ意図せず質問を送らないよう、接続を切り替える前にエラー状態を抜けてください。クライアントを停止しても、サーバー側の利用量がゼロになるとは限りません。再試行とEscの動作
| 症状 | 次に確認すること |
|---|---|
| アプリは出るのにファイルが出ない | OSのファイルインデックスと検索範囲を確認。APIキーは変更しない |
| CLIが見つからない、ログインに失敗する | 該当CLIの公式手順で端末から使える状態にし、Lumiが見つける実行ファイルを確認。全ツールを再インストールしない |
401 または 403 | エラー本文を読み、認証情報とネットワーク・地域・組織の制限を区別 |
404 または不明なモデル | /chat/completions の重複、正確なモデルID、ローカルモデルの準備を確認 |
429 または利用枠エラー | 利用枠、残高、レート制限の案内を確認。連続実行せずサーバーの再試行指示に従う |
HTTP 200 だが空、途中で停止、エラーになる | ストリーム全体と最後のエラーを確認。受付成功と回答成功は別 |
APIの処理には、ストリーム途中のエラーと空の回答を扱うコードがあります。少し文字が出ただけで完了とは判断できません。特定した問題を一つ修正し、新しい短い質問を一度送り、同じ四点を確認してください。エラー処理
日常的に使い始める前に、普通のファイル検索と無害な質問を一つずつ試し、処理先と請求元を明確にしておきましょう。