CursorのOpenAIモデル:11月12日に備える3つの接続方法

CursorでのOpenAI提供変更に備え、自分のAPIキー、Codex IDE拡張機能、対応ゲートウェイから接続方法を選びます。プランの条件、ローカルChatとAgentの制限、請求先、正確な接続設定を確認し、小さなファイル編集で必要な操作まで確かめます。

目次
CursorのOpenAIモデル:11月12日に備える3つの接続方法

CursorでOpenAIモデルを使い続けるには、対応するローカルのChatとAgentに自分のAPIキーを設定するBYOKを使います。Codexのコーディングエージェントや対象のChatGPTサブスクリプションを使いたい場合は、Codex IDE拡張機能を選びます。チームがすでにゲートウェイでモデルへのアクセスと請求を管理している場合は、その対応ゲートウェイを接続します。

接続方法によって、必要なアカウントと使える機能が異なります。APIのクレジットを購入したり接続先を変えたりする前に、条件を確認してください。

11月12日はまだ提案段階の移行日です

2026-10-27時点で、2026年11月12日は契約終了日の提案にとどまります。OpenAIの現在のCursor向け案内では、正式な終了日は両社の確認待ちとされています。Cursorがそれより早くアクセスを終了する可能性も示されています。

移行を考えるうえで、次の二つの時点が重要です。

  • 2026-08-28: SpaceXによるCursor買収を受け、OpenAIは契約を終了する意向を発表しました。11月12日を終了日の候補とし、今後のモデルはこの契約では提供しないと説明しました。
  • 2026-10-27時点: OpenAIのヘルプページは、引き続きこの日付を提案として扱っています。代わりの接続方法として、BYOK、Codex拡張機能、対応ゲートウェイを案内しています。

OpenAIは、利用規約の順守に対する懸念を決定の理由に挙げています。これはOpenAI側が説明した理由です。移行の準備では、Cursor標準のOpenAIアクセスを支える提供契約が変わる点を押さえてください。

提案された期限まで使えると決めつけず、代わりの接続方法を先に用意します。以下の手順では、エディター内で作業を続けるための対応経路を設定します。Cursorのすべての機能を維持できるわけではありません。

最初にプラン、対象機能、請求先を確認します

Cursor標準のBYOKが対象とするのは、対応するローカルのChatとAgentへのリクエストです。Tab、Auto、CloudまたはBackground Agents、Automations、Cursor CLI、Cursor API/SDKは対象外です。Codex拡張機能をインストールしても、これらのCursor機能の条件は変わりません。

契約プランの確認も必要です。2026-10-27時点のCursorのプラン説明では、Cursor Plusは個人のAPIキーを対象外としています。BYOKのヘルプが対象とするのは、Premium、Super、Ultraと、指定された旧プランです。プランを変更する前に、現在の契約で使えるかを確認してください。

Enterpriseのワークスペースでは、管理者が個人キーを制限できます。設定場所はTeam Settings → Models → Personal API Keys (BYOK)です。OpenAIの入力欄を使って設定するゲートウェイにも、OpenAI BYOKの許可が必要です。

モデル利用料の請求先は、接続方法ごとに分かれます。

接続方法モデルの利用に充てられるアカウントや利用枠
CursorにOpenAIキーを設定自分のOpenAI APIアカウント
ChatGPTでログインしてCodexを使用対象のChatGPTプランに含まれる利用枠と、適用される追加クレジット
OpenAI APIキーでCodexを使用自分のOpenAI APIアカウント
Cursorにゲートウェイを設定ゲートウェイまたはホスティング事業者のアカウント

API料金は、CursorやChatGPTのサブスクリプション料金とは別です。ChatGPTを契約しても、OpenAI APIの残高が付くわけではありません。

TeamsとEnterpriseでは、追加の料金も確認します。2026-10-27時点で、課金対象のBYOKリクエストには、百万トークンあたりUSD $0.25のCursor Token Rateがかかります。入力、出力、キャッシュ済みトークンが対象で、プロバイダーの料金に追加されます。個人向けプランには、この料金はかかりません。料金免除の対象として列挙されたモデルは、BYOKでも免除されます。

ここでいう「ローカル」は、デスクトップアプリ内での作業を指します。CursorのBYOKドキュメントによると、プロンプトを組み立てるため、リクエストは引き続きCursorのバックエンドを経由します。CursorのZero Data RetentionポリシーはBYOKには適用されません。接続するプロバイダーのデータ取り扱い方針を確認してください。

方法1:自分のOpenAI APIキーを追加します

対応するOpenAIモデルをCursor標準のChatとAgentで使いたい場合は、この方法を選びます。

現在のCursorの説明では、OpenAI BYOKの対象は、推論モデルを除く標準のチャットモデルです。新しい推論モデルのIDを追加するだけで、対応するとは考えないでください。現在のクライアントとAPIアカウントの両方が対応するモデルを選びます。

OpenAIのCursor設定手順に沿って設定します。

  1. OpenAI APIアカウントの請求設定を済ませます。
  2. OpenAI APIキーのページで、自分のキーを作成します。
  3. Cursor Settings → Modelsを開き、OpenAI APIキーの設定欄を探します。
  4. 以前ゲートウェイを設定していた場合は、公式のOpenAIキーを使う前にOverride OpenAI Base URLを無効にします。
  5. OpenAI API Keyにキーを貼り付け、Saveを押します。Use OpenAI API Keyのスイッチが表示される場合は有効にします。
  6. モデル一覧で、対応するOpenAIモデルを有効にします。
  7. 新しいローカルChatを開き、Autoを無効にして、そのモデルを明示的に選びます。
  8. Reply with exactly: connection-okを送信します。

期待する結果は、Cursor Chatに返答が表示されることです。該当プロジェクトのAPI使用状況を確認し、どのアカウントでリクエストが処理されたかを確かめます。その後、後述する小さな編集テストで、実際に必要なAgentの操作を試してください。

方法2:Codex IDE拡張機能をインストールします

Codexのコーディングエージェントを使う場合や、対象のChatGPTサブスクリプションでCursor内から利用する場合は、Codexを選びます。Codexは独立した画面で動作します。Cursor標準のOpenAIモデル選択には依存しません。

対象のChatGPTプランには、Plus、Pro、Business、Edu、Enterpriseが含まれます。ワークスペースの権限も条件になります。Codexの現在のプラン対応を確認してください。ChatGPT PlusとCursor Plusは別の契約です。

  1. 公式のCodex IDE拡張機能ページを開きます。
  2. Install or enable CodexでCursorを選び、インストールを完了します。
  3. ローカルプロジェクトを開き、Activity BarのCodexアイコンを選びます。
  4. アイコンが見つからない場合は、Command PaletteでCodex: Open Codex Sidebarを実行します。
  5. Sign in with ChatGPTを選び、ブラウザーでログインを完了します。API課金を使う場合はUse API Keyを選び、OpenAIキーを入力してOKを押します。
  6. ソースファイルを開き、選択した関数をCodexのプロンプトの参考情報として追加します。
  7. ファイルを編集せずに、関数の動作と例外的なケースを一つ説明するようCodexに依頼します。

Codexの会話に表示された回答を読み、選択したコードと照らし合わせます。接続を確認するときは、Codex側のモデルとアカウントの操作項目を使ってください。

エージェントを設定するには、サイドバーの歯車アイコンからCodex Settingsを選びます。OpenAIの拡張機能設定リファレンスでは、これらの項目をエディターの設定と区別しています。ここで操作しても、Cursor標準のModelsページは設定されません。

認証ドキュメントでは、APIキーでログインした場合の請求先はOpenAI Platformアカウントとされています。APIキーはローカルのCodex作業に対応します。ただし、ChatGPTのワークスペースやクラウドへのアクセスが必要な機能は、使えない場合があります。

この方法を選んだ後は、Codexパネルから作業を依頼します。Cursor Chatに入力した場合は、引き続きCursor側の別の設定が使われます。

方法3:OpenAI互換ゲートウェイを接続します

アカウント、モデル、API形式がCursorでの作業に合う場合は、ゲートウェイを選びます。OpenAIは、Amazon Bedrock、Azure、その他の対応プロバイダーを選択肢として挙げています。

AzureとBedrockには、それぞれのプロバイダー固有の設定があります。以下は、独自のOpenAI互換エンドポイントを設定する手順です。認証情報とモデル名については、そのプロバイダーの導入手順に従ってください。

OpenRouterを使う場合の詳しい手順は、別記事のCursorとOpenRouterの接続ガイドを参照してください。

  1. プロバイダーのAPIキー、文書に記載されたBase URL、正確なモデルIDを用意します。
  2. 選んだCursorモデルに必要なAPI形式とツールを、プロバイダーがサポートしているか確認します。
  3. Cursor Settings → Models → API Keysを開きます。
  4. OpenAIの項目でOverride OpenAI Base URLを有効にし、プロバイダーのBase URLを入力します。
  5. OpenAI API Keyにゲートウェイの認証情報を入力し、Use OpenAI API Keyを有効にして保存します。
  6. プロバイダーが指定する正確なモデルIDを追加するか、有効にします。
  7. Cursorを再起動し、新しいローカルChatを開きます。Autoを無効にして、そのモデルを選びます。
  8. 短い接続確認のリクエストを送信し、プロバイダーの利用記録を確認します。

これらの設定項目は、Cursorサポートのカスタムモデル設定案内に記載されています。エンドポイントが指定するモデルIDを使い、必要な接頭辞も含めてください。別のプロバイダーが表示するモデル名は、異なる経路を指している場合があります。

たとえば、BetterTokenのCursorガイドでは、https://www.bettertoken.ai/v1と自分のBetterToken APIキーを指定します。現在のモデル一覧には、2026-10-27時点でgpt-6-lunaが掲載されていました。これは一覧への掲載を確認するもので、Cursor標準機能との互換性を確認した結果ではありません。選ぶ前に、そのモデルのAPIモードとツール対応を確認します。特に、Cursorが公表している推論モデルの制限に注意してください。

BetterTokenのBase URL欄では、/v1を残します。/chat/completionsや/responsesは付け加えません。APIリファレンスにあるとおり、これらは個別のリソースを指定するパスです。

Cursorが提供するモデルに戻すときは、Base URLの上書き設定を確認します。Cursorの接続経路に関するサポート投稿では、標準搭載のOpenAIモデルを選んだ場合にも、この上書きが適用されると説明されています。Cursor側の提供経路に戻す場合は、上書きを無効にしてください。見慣れたGPTの名前を選ぶだけでは、別のエンドポイントには切り替わりません。

ファイル編集まで通して確認します

新しい接続方法で開発を進める前に、必要な操作が完了するか試します。短い返答があれば、基本的な接続は確認できます。しかし、編集ツールが動くことまでは確認できません。

使い捨てのプロジェクトフォルダーを開きます。CursorのローカルAgentまたはCodexのサイドバーで、次の依頼を送信してください。

Create cursor-route-check.txt containing this single line:
connection-ok

Use your file-editing tool, then read the file back.
Do not use a shell command to create or modify the file.
Stop after confirming its contents.

期待する結果は、connection-okを含むファイルが作成され、編集後の読み直しまで完了することです。ファイルは自分でも確認してください。APIキーやゲートウェイで接続した場合は、プロバイダーが記録したモデルと使用量も確認します。

文章の返答はできても編集に失敗する場合は、キーを交換する前にツールの互換性を調べます。2026年7月のCursorサポート投稿では、Harm Alhusenが編集失敗の原因を調べ、自分のプロキシがcustom_tool_callの応答を破棄していたと突き止めました。Cursorサポートは、OpenAIのカスタムツールを、リクエストと応答の全経路で保持する必要があると説明しています。

この投稿は、原因が特定された一つの連携不具合を報告したものです。Agentの処理が中断するすべての原因を示しているわけではありません。必要なモデルが標準のBYOKでテストを完了できない場合は、対応するアカウントとモデルでCodexを試してください。

症状に合う項目を確認します

次の確認項目は、実際の症状に合わせて選びます。設定を一度にすべて変更すると、接続経路のどこに問題があるのか切り分けにくくなります。

症状確認内容と次の操作
APIキーやBase URLの入力欄が見つからないCursorのプランとクライアントを確認します。Enterpriseでは、管理者に個人キーの制限を確認してもらいます。許可された後でModelsを開き直します。
認証に失敗する設定した接続先のプロバイダーが発行したキーか、APIの請求設定が有効かを確認します。正しいキーと接続先を保存し、短いリクエストを再送します。
AI Model Not FoundまたはModel name is not validプロバイダーの正確なモデルID、キーを使うスイッチが有効かどうか、OpenAI BYOKの許可を確認します。修正後は新しいチャットを開始します。
ゲートウェイでYou've reached your monthly usage limitが出るプロバイダーの残高だけでなく、Cursorチームの支出上限も確認します。該当するCursorのトークン料金によって、チームのBYOKリクエストが止まる場合があります。
Base URLの上書き後、標準搭載のGPTモデルで失敗するCursor側の経路を試す前に上書きを無効にします。そのモデルがCursor側でまだ提供されている間に確認してください。
返答は始まるが、ツールや編集に失敗するそのモデルのプロトコルとツール呼び出しの処理を確認します。プロバイダーまたはクライアントの設定を修正してから、使い捨てファイルのテストを繰り返します。

2026年9月から10月のCursorサポートでのやり取りには、こうした権限や支出上限に関する不具合が複数記録されています。確認項目として役立ちますが、自分のアカウントでも同じ原因だと断定する材料にはなりません。

それでも失敗する場合は、Cursorのバージョン、選んだモデルID、接続先のホスト、発生日時、リクエストIDを記録します。共有する診断情報には、認証情報や非公開のプロンプト内容を含めないでください。

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